水辺の安全

海を安全に楽しむために、知っておいてほしいこと。

海を安全に楽しむための基本ルール

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ライフセーバーのいる海岸で泳ぐ

監視員のいる海水浴場で、遊泳区域内で泳ぎましょう。

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一人で泳がない

必ず複数人で行動し、お互いを見守りましょう。

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お酒を飲んで泳がない

判断力が鈍り、疲れやすく、体温が急に下がります。激しい筋けいれんや嘔吐の危険も。遊泳中に心肺停止となった方の約3割は飲酒していたことが分かっています。

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風の強い日は浮き具を使わない

フロートや浮き輪は風に流されやすく、気づかないうちに沖へ運ばれます。転覆すると戻れなくなることも。強風の日は使用を控えましょう。

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天候の変化に注意

天気予報を確認し、雷や急な天候変化時はすぐに海から上がりましょう。

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子どもから目を離さない

お子さまが海にいる間は、常に目の届く場所にいましょう。

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自分の泳力を過信しない

海はプールとは違います。無理をせず、体調に合わせて楽しみましょう。

出典:公益財団法人 日本ライフセービング協会 「飲んだら泳がない!」「風の強い日に浮き具を使った危険性」

離岸流(リップカレント)に注意

離岸流とは、海岸から沖に向かって流れる強い海流のことです。泳力のある人でも流されることがあります。日本ライフセービング協会によると、海水浴場での救助のうち約50%が離岸流によるものです(2013〜2022年)。

まず、あわてないこと

  • 1. パニックを起こさない(Don't Panic)
  • 2. 落ち着く(Stop)
  • 3. 考える(Think)
  • 4. 行動する(Action)

どちらの方向にどれくらいの速さで流されているか、自分で戻れるかを確かめてから動きます。

抜け出し方は、泳力によって変わります

泳力がある方
浜に向かって斜め45度の角度で泳ぎ、離岸流から抜け出します。

泳力がない方・疲れている方
浜に対して平行に泳ぎ、離岸流がなくなるところ(波が砕けているところ)まで移動してから、浜に向かって泳いで戻ります。

十分な浮力が確保できている場合は、無理に泳がず「助けてサイン」で救助を求めてください。

離岸流の図解

流されないために ── 入る前にできること

離岸流は、対処法より「近づかないこと」のほうが確実です。

1

海を観察してから入る

波が砕けていない場所、汀線(波打ち際の線)が湾曲している場所は、離岸流が発生しやすい場所です。避けてください。

2

構造物の周辺を避ける

堤防や消波ブロックなどの構造物の近くは、流れが強くなりやすい場所です。そばでの入水は控えましょう。

3

入った場所を覚えておく

自分がどこから入ったかを常に確認し、岸に沿った流れ(沿岸流)で横に流されていないか、こまめに確かめましょう。

4

流されたら入り直す

横に流されたと気づいたら、一度岸に上がり、元の場所から入り直してください。そのまま泳ぎ続けないことです。

5

ライフセーバーに聞く

その日どこに離岸流が出ているかは、現場のライフセーバーが把握しています。遠慮なく聞いてください。

6

エリアフラッグの間で泳ぐ

赤と黄色の旗2本の間が、その日の安全な水域です。天気予報も必ず確認してから出かけましょう。

出典:公益財団法人 日本ライフセービング協会 「リップカレント(離岸流)に気をつけよう」

海のフラッグの見方

海水浴場に掲げられるフラッグには、それぞれ意味があります。必ず確認してから海に入りましょう。

その日の海のコンディションを知らせるフラッグ

遊泳可(ブルーフラッグ)

安全に遊べる海のコンディションであることを伝えています。

遊泳注意(イエローフラッグ)

風浪などの影響で、波や沖に流される力がいつもより高く強くなっています。

遊泳禁止(レッドフラッグ)

泳いだら危険です。ライフセーバーの指示に従い、泳がないでください。

区域・緊急を知らせるフラッグ

エリアフラッグ(赤・黄)

その日の海のコンディションをよく知るライフセーバーが2か所に立て、その間が安全な水域です。この2本の旗の間で泳ぎましょう。

緊急避難フラッグ(U旗)

赤と白の旗。津波など緊急時に、水域から陸に上がって避難することを知らせる旗です。見かけたらすぐに海から上がってください。

サインフラッグ

オレンジ地に青の斜め線。ライフセーバー同士が会話をするために使うフラッグです。

出典:公益財団法人 日本ライフセービング協会 「サインフラッグを知っていますか?」

助けてサイン

助けてサインとは

片手を左右に大きく振って救助を求める合図です。この合図によってライフセーバーが速やかに気づくことができ、早期救助につながります。

十分な浮力があることが前提です

溺れている状態で片手を振ると沈んでしまいます。ライフジャケットなどの救命具の着用や、浮き具によって十分な浮力を確保していることが前提の合図です。

だからこそ、少しでも危険を感じたら、溺れる前に早めにサインを出してください。

溺れている人を見つけたら

  • ▶ まずライフセーバーや周囲の人に知らせる
  • ▶ 119番通報する
  • ▶ 自分で飛び込まない(二次被害の危険)
  • ▶ 浮くもの(ペットボトル、浮き輪等)を投げる
  • ▶ ロープや棒など長いものを差し出す

出典:公益財団法人 日本ライフセービング協会 「助けてサインを知っていますか?」「リップカレント(離岸流)に気をつけよう」

注意すべき海の生き物

🪷

クラゲ

8月以降に多く出現。刺されたらすぐに海から上がり、患部を海水で洗い流してください。

🐚

ウニ・岩場の生物

岩場ではマリンシューズを着用し、足元に注意しましょう。

🐟

エイ

浅瀬の砂地に潜んでいることがあります。すり足で歩くと踏むのを防げます。

日焼け・熱中症

こまめな水分補給と日焼け止め対策を忘れずに。

もしもの時の応急処置

  1. 周囲の安全を確認してから近づく(救助者自身の安全が最優先です)
  2. 全身を観察し、大量出血がないか確認する
  3. 反応の確認:肩口を叩きながら耳元で声をかける
  4. 応援を呼ぶ:119番通報とAEDの手配を依頼する
  5. 呼吸の確認:「普段どおりの呼吸」がなければ心停止と判断する
  6. 胸骨圧迫30回:胸骨の下半分を5cmくらい沈むまで押す(6cmを超えない)。テンポは100〜120回/分
  7. 人工呼吸2回:約1秒かけて息を吹き込む(できる場合)
  8. 胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返す
  9. AEDが届いたら電源を入れ、音声メッセージに従う
  10. 救急隊が到着するまで続ける

ためらわないでください

しゃくりあげるような不規則な呼吸(死戦期呼吸)も心停止です。普段どおりでない呼吸を見たら、心肺蘇生を始めてください。

心停止でなかった場合でも、胸骨圧迫によるけがのリスクは低いとされています。恐れずに開始してください。

AEDについて

適切な位置の素肌にパッドを貼ることができれば、服をすべて脱がせる必要はありません

ショックボタンを押さなくても自動的に電気ショックを行う機種もあります。音声メッセージに従ってください。

  • 痛みの程度に関係なく、すぐに海から上がる(刺された数分後にアナフィラキシー症状が出ることがあり、水中では溺水につながります)
  • 触手が残っていたら、手袋やピンセットで取り除く。素手で触らない。取り除いたあとは手を海水か水道水でよく洗う
  • 触手が取り切れないときは海水で洗う
  • 痛みには患部を温める(40度以上の湯をかけ続ける、または湯に浸す)。腫れや熱には保冷剤で冷やす

真水(水道水)で洗わないでください

まだ発射されていない刺胞が浸透圧の変化で毒針を発射し、症状が悪化するおそれがあります。

お酢は使わないでください

酢が有効なのはハブクラゲなどの立方クラゲ類で、主に沖縄県です。カツオノエボシやアカクラゲに酢を使うと、かえって毒針を発射させます。

日本ライフセービング協会は、九州以北の本州で種類が分からない場合は酢を使う必要はないとしています。館山もこれに当たります。

こんなときはすぐに救急要請を

全身のじんましん・呼吸困難・吐き気・嘔吐などはアナフィラキシーの可能性があります。刺されてから10〜15分で起こることがあり、ショック死の危険もあります。ためらわず救急要請し、医療機関を受診してください。

複数回刺されると、ハチと同じようにアナフィラキシーを起こしやすくなります。

  • 風通しのよい日かげ、または冷房の効いた室内・車内へ移動して安静にする
  • 衣服をゆるめ、両側の首筋・わき・足の付け根を氷枕や保冷剤で冷やす
  • 皮ふに水をかけて、うちわや扇子であおぐ(浜辺ではこの方法が有効です)
  • 水分と塩分を補給する。食塩水を作る場合は水1リットルに食塩1〜2グラム。砂糖を加えると吸収がよくなります

むりやり水分を飲ませないでください

自分で上手に水分がとれない状態の方に飲ませようとすると、誤って気道に入るおそれがあります。

すぐに救急車を呼ぶ目安

  • ▶ 呼びかけに反応しない、おかしな返答をする
  • ▶ 体がひきつけを起こしている
  • 自分で上手に水分補給ができない

出典:公益財団法人 日本ライフセービング協会 「人が倒れていたら」「クラゲにさされたら」「熱中症に気をつけましょう」
一般社団法人 日本蘇生協議会 「JRC蘇生ガイドライン2025」

安全な海を、みんなで守ろう

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